🔹 シリーズ「AIと無常」第4話
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AIが判断を支え、自動化が広がる社会。
私たちは以前より多くのことを“任せる”ようになりました。
ルートの選択。需要の予測。文章の生成。
効率は上がる。時間も生まれる。
では、そのとき私たちは何をしているのでしょうか。
それは“信頼”なのか。
それとも“放棄”なのか。
シリーズ:AIと無常(第4話)
第1話:
AI時代に「現場の判断」は消えるのか?
第2話:
AIは本当に仕事を奪うのか?
第3話:
自動化が進むほど、人間の責任は重くなるのか?
任せるという行為
任せるとは、相手に委ねることです。
でも、委ねるには前提があります。
- 相手の能力を理解している
- 限界を知っている
- 最終的に引き受ける覚悟がある
この3つがあって、はじめて“信頼”になる。
もし限界を知らず、結果も引き受けず、ただ楽だから任せるなら――
それは放棄に近づきます。
AIは道具か、主体か
AIは最適解を提示します。
けれど、その選択を採用するのは人間です。
AIが決めた、ではなく、AIを通して決めた。
ここを曖昧にすると、責任の所在も曖昧になります。
任せることは悪くない。
ただ、“誰が最後に引き受けるのか”が消えてはいけない。
無常の視点で見る
無常とは、変わり続けるということ。
技術も、役割も、信頼の形も変わります。
昔は人に任せた。今はシステムに任せる。
でも本質は同じです。
任せるという行為は、関係性の上に成り立つ。
信頼とは、相手の力を理解したうえで委ねること。
放棄とは、考えることをやめること。
任せることの質
AIに任せることは、人間の価値を減らすわけではありません。
むしろ、何を自分で考え、何を委ねるのかを選ぶ力が問われます。
全部やることが強さではない。全部任せることも強さではない。
境界を意識することが、成熟です。
まとめ
AIに任せることは、信頼なのか放棄なのか。
それはAIの問題ではなく、私たちの姿勢の問題かもしれません。
あなたの現場では、何を信頼として任せていますか?



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