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正義が噛み合わない世界で、人はどう生きるのか ― 進撃の巨人とバカの壁【養老孟司×アニメ哲学 #4・最終回】

正義が噛み合わない世界で、人はどう生きるのか - 進撃の巨人とバカの壁【養老孟司×アニメ哲学・最終回】 アニメレビュー
正義が噛み合わない世界で、人はどう生きるのか ― 進撃の巨人とバカの壁

自分の正しさが、
相手にとっても正しいとは限らない。

アニメ『進撃の巨人』は、その事実を痛烈に描いています。

立場が変われば、正義は反転します。
守る側だった者が、いつの間にか脅威と呼ばれる。

🔥 この作品が描くもの

ここで描かれているのは、
「どちらが正しいか」ではありません。

同じ世界を見ているつもりでも、
実は違う世界を見ている
という事実です。

養老孟司氏の言うバカの壁は、
この認知のズレそのものなのかもしれません。

⚔️ 進撃の巨人が描く「正義の対立」

『進撃の巨人』の物語は、単純な善悪では語れません。

主人公エレン・イェーガーは、
当初、壁の中の人類を守る英雄として描かれます。

しかし物語が進むにつれ、
彼の選択は、世界にとっての脅威へと変化していきます。

🌍 立場による正義の反転

【パラディ島視点】
エレンは、壁の中の人類を守る救世主。
巨人から仲間を守るために戦っている。

【マーレ視点】
エレンは、世界を脅かす悪魔の末裔。
「地鳴らし」で全人類を滅ぼそうとしている。

どちらの視点も、それぞれの立場では正しいのです。

守る側にとっては「自衛」。
外の世界にとっては「侵略」。

「俺たちは、正しいことをしているつもりだった。
でも、向こうもそうだった。」

― エレン・イェーガー(意訳)
立場が変われば正義は反転する - 守る側から脅威へ【進撃の巨人×バカの壁】
立場が変われば正義は反転する

🚛 立場が変われば、見える世界が変わる

これは、アニメの中だけの話ではありません。

現実の職場でも、立場による「正しさ」の違いは、日常的に起きています。

🏢 現場での「正義の対立」例

【管理職の視点】
「納期を守ることが最優先。効率化を進めるべき。」
→ 会社全体の利益を考えている

【現場の視点】
「安全確認に時間がかかる。急ぐと事故のリスクが高まる。」
→ 現場の安全を考えている

どちらも間違っていません

管理職は、会社全体の利益を守ろうとしている。
現場は、目の前の安全を守ろうとしている。

でも、見ている世界が違うのです。

💡 選択理論から見る「立場の違い」

青木仁志氏の選択理論では、「内部コントロール」を重視します。
つまり、「自分が変えられるのは、自分だけ」

相手の立場を変えることはできません。
でも、相手の立場を理解しようとすることはできる

同じ事象、異なる解釈 - 立場で変わる見え方【進撃の巨人×バカの壁】
同じ事象、異なる解釈

🧱 バカの壁 = 認知のズレ

養老孟司氏の『バカの壁』は、
「分かり合えない理由」を明快に説明しています。

分かり合えないのは、
話し合いが足りないからではない。

そもそも、見ている前提が違う

🔍 認知のズレが生まれる理由

  • 経験が違う → 同じ言葉でも、連想するものが違う
  • 立場が違う → 優先順位が違う
  • 価値観が違う → 何が「正しい」かの基準が違う
  • 見ている時間軸が違う → 短期 vs 長期

進撃の巨人で描かれる対立も、まさにこれです。

パラディ島の人々は、壁の中で生きてきた
マーレの人々は、壁の外で生きてきた

経験が違う。
立場が違う。
価値観が違う。

だからこそ、分かり合えないのです。

バカの壁の構造 - 認知のズレを視覚化【進撃の巨人×養老孟司】
バカの壁 = 認知のズレ

🤝 正義が噛み合わない前提で、どう生きるか

そのことに気づいたとき、人は初めて、
相手を打ち負かす以外の選択肢を持てるのかもしれません。

正義を通すことより、
正義が噛み合わない前提でどう生きるか

💡 壁を認識した上での選択肢

  • 相手の立場を理解しようとする(理解できなくても)
  • 相手の正義を否定しない(同意しなくても)
  • 自分の正義を押し付けない(譲れない部分は守っても)
  • 対話を続ける(答えが出なくても)

現場で35年働いてきた中で、私が学んだのは、
「分かり合えない相手とも、一緒に仕事はできる」ということです。

全てを理解し合う必要はない。
全てに同意する必要もない。

ただ、「あなたの見ている世界」と「私の見ている世界」が違うことを知っている。

それだけで、対立は少し和らぐのです。

壁を認識した上での共存 - 正義が噛み合わない前提で生きる【進撃の巨人×選択理論】
壁を認識した上での、共存の可能性

📺 配信・視聴方法

⚔️ 進撃の巨人

配信サービス:
U-NEXTAmazonプライムビデオdアニメストアNetflixHulu など

シリーズ構成:
• Season 1〜4(The Final Season完結編まで)
• 全87話

※配信状況は変更される場合があります。最新情報は各サービスでご確認ください。

📖 養老孟司『バカの壁』

養老孟司著、新潮新書(2003年)
Amazon、楽天ブックス、書店などで購入可能

🌟 まとめ ― シリーズを振り返って

進撃の巨人が描いたのは、
正義が噛み合わない世界でした。

この問いに、明確な答えはありません。
ただ、その壁の存在を知っているかどうかで、
世界の見え方は少し変わる気がします。

📖 バカの壁×アニメ哲学シリーズ ― 4つの教え

【第1回】 分かり合えないのは、能力の差ではない
→ 壁の存在を認識する

【第2回】 測れないものは、なかったことにされる
→ 数値化できないものにも価値がある

【第3回】 善意が踏み込めない場所がある
→ 理解の限界を認める

【第4回】 正義が噛み合わない世界で、どう生きるか
→ 認知のズレを前提に対話する

バカの壁は、消すことはできません

でも、その存在を知ることはできます。

それが、壁を超える第一歩なのかもしれません。

📖 バカの壁×アニメ哲学シリーズ(全4回・完結)

✍️ この記事を書いた人

トモシー(大﨑智洋)プロフィール画像 - 35年のプロドライバー

トモシー(大﨑智洋)

🚛 運送業35年のプロドライバー | 🏆 ゴールド免許10年以上連続保持
📝 「トラックドライバーのアニメ哲学」ブログ運営者

現場で「怒鳴られて育った世代」から「対話で育てる世代」への転換期を経験。青木仁志の選択理論と出会い、外部コントロールから内部コントロールへの実践を開始。

「アニメの哲学」「現場の知恵」を掛け合わせ、働く大人(20-50代)のキャリアと人生を応援するブログを運営中。

📊 実績:
• 運送業35年のキャリア(大型トラック運転手として現場を経験)
• 過去10年以上、無事故無違反でゴールド免許を連続保持中
• 選択理論を現場で実践し、後輩育成に活用
• 松下幸之助・田中角栄・空海などの教えを現代に応用

💡 もっと詳しく知りたい方は ブログトップページ

💬 「アニメの教えで、現場が変わる。働き方が変わる。人生が変わる。」

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