「この荷物は、フォークリフトで動かす? ハンドリフトで動かす?」。新しく入った人や、配置が変わった人が、いちばん迷うところです。
運送業36年以上。もとは大型車両のドライバーで、現在は荷主側(メーカーの入出荷の現場)で荷受けや雑務を担当している私は、荷役機器の選び方は、「速さ」より「安全に、無理なく、できるか」で考えるのが基本だと感じています。
迷ったときの「5つの問い」
- 荷はどのくらい重い?
- どれくらい動かす?(距離・通路・曲がり角)
- 床と段差はどう?(凹凸・スロープ・濡れ)
- まわりに人はいる?(歩行者・死角)
- 自分は使える・使ってよい?(資格・教育・会社の許可)
とくに大切なのは、⑤
「早く終わらせたい」「みんな使っているから」で、資格や許可のない機器を使ってしまうことは、本人にも、まわりにも、リスクになります。「できません」と言うことは、仕事を断ることではなく、安全を守る判断だと考えています。頼むときは、たとえば「すみません、私はこの機器の資格がないので、お願いしてもよろしいでしょうか」と、やわらかく伝えてみてください。
公的な資料では
厚生労働省の案内では、フォークリフトの運転業務は、最大荷重が1トン以上なら技能講習の修了など、1トン未満なら特別教育が必要とされています。また、作業計画の作成、走行・作業範囲への立入りの禁止、運転位置を離れるときの措置(原動機を止め、フォークを最も下げた位置に置く)、作業開始前の点検などが示されています。ハンドリフト(手動のパレット台車)や台車については、筆者が確認した範囲では、個別の記載が見つかりませんでした。また、電動の歩行型機器の資格・教育の扱いは、機種や最大荷重、会社の規則によって異なります。会社の規則や機器の取扱説明書を、優先してください。
場面別の使い分けメモを、1冊にまとめました
荷役機器7種の「向く場面・向かない場面」、想定例6場面の使い分けメモ(荷台からの荷降ろし/長距離/狭い通路/段差・スロープ/冷蔵・冷凍庫/雨の日・夜間)、使う前のミニチェック、現場のメモ欄を、PDF(8ページ)にまとめました。
▼ 本書(PDF・8ページ/500円)はこちらです。
BOOTHで見る:荷役機器の使い分けメモ
▼ 無料の紹介記事(note)はこちらです。
noteで読む:フォークリフトかハンドリフトか、迷ったときの「5つの問い」
※この記事は、現場での経験をもとに筆者が考えたものです。法律上の助言ではなく、安全を保証するものでもありません。機器の操作・資格・点検は、会社の規則、機器の取扱説明書、労働基準監督署などの案内を優先し、個別の判断が必要なときは専門家にご相談ください。

